山谷町の家のキッチンプランで工夫した点をご紹介します。
①キッチンとダイニングとの動線を”ヨコの関係”にしています。
オープンキッチンの場合、ハイカウンター越しにダイニングと繋がる”タテの関係”が多いですが、動線的には”ヨコの関係”はキッチン内でのヨコ移動の連続としてダイニングと行き来できます。
②回遊性キッチン
ご夫婦ともキッチンに立たれるこの住まいではキッチンは暮らしの中心となります。回遊動線とすることでサニタリー等へのアクセスもスムーズ。将来お子さんも含めて複数名で調理される場面でも便利です。
③オーダーメイドの食器棚カウンター
長さ2.7Mほどの食器棚カウンターは大工さんによる造作でつくられています。
お持ちの調理機器や食器等に合わせてサイズや収納の造り方を変えています。
食器棚カウンターを充実させることで吊戸棚が必要なくなりスッキリとして使いやすい収納計画となります。天板はステンレス板。普段は無垢板+ウレタン塗装(水に強い塗料)にすることが多いですが、ハードに使うことも考慮される場合はステンレスがおすすめです。
④キッチンからの視界の広さ
キッチンに立ちながら、リビング・ダイニング・ワークスペースを見渡せるプランとなっています。小さなお子さんがいらっしゃるご家庭ではより便利です。
⑤キッチンに高窓を設ける
キッチンの窓は東向きに面していて、朝日は十分に期待できるのですがお隣の敷地がアパートの駐車場になっており、低い高さの窓だとプライバシーを確保できません。(いつもカーテンを閉めた窓になってしまいます。)
そこで天井いっぱいまで窓の位置を上げて横長窓を設けました。そうすることでプライバシを確保しつつ光を取り入れられ、明るいキッチンとすることができます。